2005年
2電子積分計算ルーチンの性能評価
J. Comput. Chem. Jpn.[日本コンピュータ化学会論文誌]
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- 巻
- 4
- 号
- 4
- 開始ページ
- 175
- 終了ページ
- 178
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2477/jccj.4.175
- 出版者・発行元
- Society of Computer Chemistry, Japan
本論文では、分子軌道計算で最も時間のかかる2電子反発積分の計算を新小原法[6, 7]とVertical Recurrence Relation (VRR)[5]とHorizontal Recurrence Relation (HRR)[8]のhybridアルゴリズムをもちいた2種類のプログラムで行い、Pentium4 (3.6GHz, EM64T, 1GB L2 cache) 上で浮動小数演算数や必要クロックサイクル数などのプロセッサイベントを計測することにより、その性能を評価した。<BR>新小原法プログラムの浮動小数点演算数は、hybrid法のそれに比べ20%ほど少ないが、性能はhybrid法プログラムの方が高かった。これは、新小原法プログラムのメモリアクセス回数がhybrid法プログラムに比べ3倍ほど多く、キャッシュミスは25倍も多いことに起因する。このように浮動小数演算数が少なくても、メモリアクセスが多くなることで、計算速度が大きく低下することが分かった。したがって、2電子積分を高速に行うためには、演算数だけでなく、中間積分などを保存、利用するためのメモリアクセス数を減少させる工夫が必要である。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2477/jccj.4.175
- ISSN : 1347-1767
- ISSN : 1347-3824
- CiNii Articles ID : 10020528577
- CiNii Books ID : AA11657986