講演・口頭発表等

2016年12月

がん細胞浸潤におけるRor2受容体型チロシンキナーゼの新たな機能

第39回日本分子生物学会年会
  • 佐事 武
  • ,
  • 西尾 忠
  • ,
  • 紙崎 孝基
  • ,
  • 西田 満
  • ,
  • 南 康博

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
日本分子生物学会
開催地
横浜

Ror2はWnt5aをリガンドとする受容体型チロシンキナーゼであり、非古典的Wntシグナル経路を活性化することで、発生過程における様々な組織・器官の構築に重要な役割を担っている。また、Ror2とWnt5aは様々ながんにおいて高発現し、がんの浸潤・転移にも関与している。私たちはこれまでに、骨肉腫細胞において、恒常的に活性化されたRor2シグナルがc-Srcキナーゼを介して浸潤突起形成を促進することを明らかにしている。また最近、線毛内輸送や一次線毛形成に重要な役割を担うIFT20 (Intraflagellar transport 20)がRor2シグナルによって発現誘導され、骨肉腫細胞などの浸潤突起形成を促進することを明らかにしている。本研究では、Ror2シグナルによるがん細胞浸潤の分子機構の解明を目的として、各種Ror2変異体などを用いて解析を行った