2015年7月
2015年イギリス総選挙と今後について
日本アカデメイア勉強会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(招待・特別)
- 主催者
- 日本アカデメイア勉強会
- 開催地
- 帝国ホテル
2015年イギリス総選挙における保守党の勝因を①保守党の経済運営能力に対する評価、②党首評価、③マス・メディアの支持といった観点から分析した。スコットランド国民党の躍進についても、民族的アイデンティティ政治の活性化と捉えることは適切ではなく、より公平な社会の確立を求める中道左派進歩主義の現れと見るべきことを指摘した。また、イギリス独立党は、反EU単一争点政党から急進的右翼・反エリート政党へと変容していることを明らかにした。キャメロン政権の対EU政策が、政党内政治と政党間政治の産物であることを明らかにし、世論調査を基にBrexit問題について論じた。イギリスの政党政治が、穏健な多党制下の保守党優位という性格を強めつつあること、イギリスの民主政治が連邦制次元ではコンセンサス・モデルへの移行を示しつつある一方、執政府-政党次元では、ウェストミンスター・モデ