2016年4月 - 2019年3月
骨モデリング時の形態形成を担うコラーゲンネットワークの新たな役割の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
我々は、FIB-SEMを用いることにより、骨形成期にあるコラーゲン線維の立体構築を行うことができた。さらにこの解析は1辺25マイクロメートルの立方領域に及ぶことから、同時に複数の骨細胞を含む細胞性ネットワークも捉えることができた。これらの観察から、骨細胞ネットワークの初期形成に重要な骨芽細胞から基質側へ伸びる細胞は、集束されたコラーゲン線維を避けるように一定の規則性をもった。さらに、コラーゲン線維の集束化を阻害するBAPNで前処置した骨では、骨芽細胞から伸びる細胞突起は特異な方向性を持たなかった。よって、骨基質の性質を変化させることで骨細胞ネットワーク形成に影響を与えることが明らかになった。
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- 課題番号 : 16H05549
- 体系的課題番号 : JP16H05549