共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性に関する応用地理学的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02425
担当区分
研究分担者

本研究の目的は,海外および日本国内において,地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性について考察することである。研究期間は5年とし,2019年度はその3年目であった。それまでの2年間の予備的な調査をもとに,各研究メンバーは,引き続き世界および日本各地で現地調査に取り組んだ。
研究代表者の山下清海は,東京の池袋,新宿・大久保地区,横浜中華街,埼玉の川口市・蕨市,大阪のあいりん地区,神戸・南京町,長崎新地中華街などにおいて,チャイナタウンおよび多国籍エスニックタウンの地域活性化に関する資料収集を行った。また,海外では,ロシアやオーストラリアなどにおいて,アジア系移民集住地区を調査した。矢ケ﨑典隆は,ロサンゼルス大都市圏の多民族社会を読み解くための10の指標に基づいて,エスニックタウンを訪問して,エスニック資源に関するデータ収集を行った。加賀美雅弘は,EU域内における伝統文化の継承とそのツーリズムへの資源化に関して,フランスのアルザス地方の住民,およびオーストリアのブルゲンラント州においてロマを対象にした聞き取り調査を行った.根田克彦は,ロンドン大都市圏におけるNewhamロンドン特別区などにおいて,イスラム教徒を中心とするエスニックタウンの地域活性化の方向性などについて資料を収集した。石井久生は,スペインのバスク州ドゥランゴにおいて,エスニックフェスティバルに関する調査を実施した。大石太郎は,カナダ,モントリオール大都市圏において,エスニック集団の居住分布,景観観察,コミュニティ・ペーパーなどの資料収集と分析を進めた。福本 拓は,大阪コリアタウンを中心に,第三次韓流ブーム以降の景観の変化について実地調査を行った。

ID情報
  • 課題番号 : 17H02425

この研究課題の成果一覧

論文

  3

書籍等出版物

  1