共同研究・競争的資金等の研究課題

1995年4月 - 1998年3月

FABマススペクトルのデータ集積フォーマットの作成とデータベース構築の試み

日本学術振興会  科学研究費助成事業 試験研究(B)  試験研究(B)
  • 山本 正夫
  • ,
  • 酒井 稔夫
  • ,
  • 澤田 正実
  • ,
  • 藤瀬 裕
  • ,
  • 阿部 英次
  • ,
  • 林 陽
  • ,
  • 竹内 孝江

課題番号
07555263
体系的課題番号
JP07555263
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
14,000,000円
(直接経費)
14,000,000円

本研究ではソフトオン化のうちで最もよく用いれているFABMSのデータ集積フォーマットの作成とデータベース構築を目的とする。FAB法では分子量が直接的に測定できるプロトン化分子やアルカリイオン付加分子の検出に力が注がれていて,フラグメンテーションや定量化は溶媒のピークの除去とも関連してほとんど関心が払われていない。本研究では民間企業の研究者の協力を得て,データ集積フォーマットをつくり,異なる機種の質量分析計でFABMSを測定からはじめて,データベース構築のためのデータ整理方法と測定方法の統一を目指す。ペプチド,糖などの測定には試料作成上のノウ・ハウがあり,経験豊富な研究者が測定に当たる。
本研究では,まず同一試料を異なる装置で測定し,装置によるスペクトルの差,イオン化効率の向上,マトリックスと添加物などについて総合的に検討した。次に,測定上のノウ・ハウは知的情報データベースの観点から集積フォーマットに入れることにした。作成した集積フォーマットを用いて測定したデータをすべて入力し,データベースを試作した。さらに,マススペクトルからの構造予測を理論的に明らかにする道筋を研究した。知的情報データベースを構築するための基礎研究として,マススペクトルに現れるフラグメントイオンとその構造を対応させることにした。この観点から,半経験的分子軌道法を用いて,プロトン化分子やアルカリイオン付加分子の最適化構造,プロトンやアルカリ金属イオンの付加する位置,安定性を検討した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-07555263
ID情報
  • 課題番号 : 07555263
  • 体系的課題番号 : JP07555263