2014年
乳用牛性選別精液の利用実態と導入のための条件
農業経営研究
- ,
- ,
- 巻
- 第52巻
- 号
- 第1・2号
- 開始ページ
- 95
- 終了ページ
- 100
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11300/fmsj.52.1-2_95
- 出版者・発行元
- 全国農業構造改善協会
持続的な酪農経営を行うためには,生産コストを抑えながら,収益性を向上させていくことが重要な課題である。酪農経営における安定的な収益性の確保は,主産物である生乳の効率的な生産が重要であり,優良な後継牛の安定的な確保が効率的な酪農経営に不可欠な条件である。近年における酪農経営を俎上に載せた研究成果として,鵜川が北海道における酪農経営の展開を主題に,適正な乳牛飼養規模を前提とした土地資源の効率的な活用による酪農経営の展開を提言している。また,効率的な酪農経営を展開させるための技術として,牛群の効率的改良を目的とした雌雄の産み分け技術が注目され,中でも性選別精液の活用による成果が多くの技術的研究によって整理されている。性選別精液とは,X精子とY精子をフローサイトメーターによって識別し,採取したものである。この技術はアメリカで開発されたもので,特許使用権はXY社(アメリカ・テキサス州)が独占管理している。国内では,一般社団法人ジェネティクス北海道,一般社団法人家畜改良事業団の2社がライセンスを取得し,平成19年より販売している。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11300/fmsj.52.1-2_95
- ISSN : 0388-8541
- CiNii Articles ID : 130005295367
- CiNii Books ID : AN00200823