MISC

1983年3月15日

cAMPによる大腸菌K-12,fic変異株の細胞伸長研究への組換えDNAの利用

近畿大学農学部紀要
  • 内海 龍太郎
  • ,
  • 川向 誠
  • ,
  • 姫野 道夫
  • ,
  • 駒野 徹

16
開始ページ
125
終了ページ
131
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
近畿大学

大腸菌fic変異株PA3092の細胞伸長におけるcyaとrecA遺伝子の働きを明らかにするために、cyaとrecA遺伝子をクローニングした組換えDNA pLC23-3とpLC30-20を大腸菌PA3092のrec変異株(RC5112)にそれぞれ別々に導入してそれらの組換えDNAの大腸菌fic変異株の細胞分裂におよぽす効果を調べた.1)大腸菌UN8124 (RC5112/pLC23-3)を43°Cで培養するとcAMPを加えなくても細胞伸長が生じたが,大腸菌RC5112/colE1やJA200/pLC23-3においては生じなかった.このことより大腸菌UN8124の細胞伸長はfic変異株特有で,pLC23-3のgene dosage効果によるアデニレートシクラーゼの増産にともなうcAMP代謝の変動によると考えられた.2)大腸菌UK6153 (RC5112/pLC30-20)においてナリジクス酸によってpLC30-20のgene dosage効果に対応してrecAタンパク質が増大したが,cAMPによっては合成促進されなかった.このことよりcAMPによる細胞伸長はrecA遺伝子が関係するSOS現象と異なることが示唆された.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001020728
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00064044
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/2583432
URL
http://id.nii.ac.jp/1391/00005045/
ID情報
  • ISSN : 0453-8889
  • CiNii Articles ID : 110001020728
  • CiNii Books ID : AN00064044

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