2017年
前頭葉に発生し、てんかん原性を示した髄膜腫合併髄膜血管腫症の1例.
診断病理
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- 巻
- 34
- 号
- 1
- 開始ページ
- 46
- 終了ページ
- 50
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病理学会
17歳、男性。てんかん発作を幼少期より繰り返していた。3歳時の頭部CTでは病変を指摘されなかったが、13歳時に左中前頭回の脳表に石灰化を伴う病変を認めた。発作頻度が増したため、17歳時に病変とその直下のてんかん焦点を含む左前頭葉部分切除術が施行された。脳表側では砂粒体と渦巻き状に紡錘形細胞が認められ、移行性髄膜腫であった。大脳側では血管が網目状に増生し、血管周囲には髄膜皮細胞が取り巻く髄膜血管腫症であった。症状や画像の経過より髄膜血管腫症が先行し、その後髄膜腫が合併したと考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1345-6431
- 医中誌Web ID : 2017323496