2012年4月 - 2015年3月
歯髄痛覚系に対する交感神経のクロスト-クと新たな疼痛制御理論の提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
歯の痛みは、歯痛錯誤や放散痛を引き起こすことがあり、痛みの原因を発見することは必ずしも容易ではないことが知られている。この原因の一つとして、歯髄の痛みが歯肉などの周囲組織の血管反応を引き起こすことが考えられている。
本研究では、歯髄と歯肉の間には神経軸索が存在し、歯髄の電気刺激によって近傍の歯肉には軸索反射性の血管拡張に加えて血漿漏出が引き起こされることを明らかにした。この結果は、歯髄の痛みは、神経軸索を介して近傍の歯肉に神経原性炎症を引き起こし、痛みを惹起する可能性を示唆するもので、歯痛診断における新たな知見として臨床的にも有用と考えられる。
本研究では、歯髄と歯肉の間には神経軸索が存在し、歯髄の電気刺激によって近傍の歯肉には軸索反射性の血管拡張に加えて血漿漏出が引き起こされることを明らかにした。この結果は、歯髄の痛みは、神経軸索を介して近傍の歯肉に神経原性炎症を引き起こし、痛みを惹起する可能性を示唆するもので、歯痛診断における新たな知見として臨床的にも有用と考えられる。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24390423
- 体系的課題番号 : JP24390423