MISC

2001年

カキ‘刀根早生’促成栽培果実の収穫後の軟化発生

園芸学会雑誌
  • 播磨真志
  • ,
  • 中野龍平
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  • 山本貴司
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  • 小松英雄
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  • 藤本欣司
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  • 北野欣信
  • ,
  • 久保康隆
  • ,
  • 稲葉昭次
  • ,
  • 富田栄一

70
2
開始ページ
251
終了ページ
257
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2503/jjshs.70.251
出版者・発行元
園藝學會

カキ'刀根早生'のハウス栽培果実の脱渋後の軟化発生の実態について調査し, その要因について検討した.1. 無脱渋, 樹上脱渋およびCTSD脱渋処理果実の日持ち性について検討したところ, 収穫日を基準とした果実の軟化様相には差がなかった.2. '刀根早生'ハウス栽培6園におけるCTSD脱渋後の軟化の発生は, 園地により大きな差が認められたが, 各園の軟化発生程度と根群分布, 葉中無機成分含量, 葉の水分ポテンシャルおよび根の呼吸活性には相関は認められなかった.3. 加温時期の異なるハウス栽培および露地栽培果実を経時的に採取しCTSD脱渋後の軟化様相を調査したところ, いずれの栽培法でも未熟な段階で収穫した果実では脱渋後, 急速に軟化した.満開後120日以降に収穫した果実では軟化の発生が一時的に少なくなった.この時期は露地果実では果実生長第II期から第III期への移行する時期と一致していた.4. 鉢植え個体を7∿10月にハウス内に搬入する高温処理は, 収穫後の果実軟化の割合を増加させた.以上より, ハウス栽培'刀根早生'では, 成熟期の高温が果実を「軟化しやすい」生理状態にすると考えられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2503/jjshs.70.251
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001816494
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http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00025257
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http://id.ndl.go.jp/bib/5705418
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https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00073313953?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2503/jjshs.70.251
  • ISSN : 0013-7626
  • CiNii Articles ID : 110001816494
  • CiNii Books ID : AN00025257

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