共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

インドにおける灌漑システムの調査・診断・評価

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
16H02763
体系的課題番号
JP16H02763
配分額
(総額)
37,830,000円
(直接経費)
29,100,000円
(間接経費)
8,730,000円

現地サウンディング調査を継続して実施した。インドのカルナータカ州に位置するバンガロール(Bangalore)周辺にて、2つの貯水池を選定し、貯水堤体の強度分布を調査するため、スウェーデン式サウンディング試験及び簡易動的コーン貫入試験を実施した。調査の実施は2018年12月17~20日に行った。その結果からは、日本のため池堤体と比較すると、高強度のかなり固い堤体表面となっているものの、内部には、低強度の柔らかい土層が存在する特徴があることが判明した。また、詳細な取得データの統計解析により、強度の相関距離の算定等を行った。
Bangalore近郊Tumkurの2つの貯水池で、堤体の内部診断を目的としてスウェーデン式サウンディング試験(SWS)と簡易動的コーン貫入試験(DCP)を実施した。前者は効率的な静的サウンディング法であり、後者は比較的強固な地盤においても適用可能なサウンディング法である。対象としたインドの貯水池の堤防は大変強固であり、SWSのみでは貫入不能であったため、DCPとの混合使用法を提案した。試験結果である地盤の剛性を地質統計学手法によって内挿補間した。
インド・アッサム地方の茶園における水及び窒素循環を明らかとする目的で、対象とする茶園に気象観測機器を設置し、2017年8月より気象データを収集するとともに、2018年3月より地下水位観測のために浅井戸と深井戸に水位計を設置して観測を続けている。観測データは、インド工科大学グワハチ校(IITG)土木学科教員の協力により、日本で確認できるようになっている。さらに、2018年10月より土壌水分計を砂質土と粘質土の土壌に設置して、連続観測を続けている。
インド亜大陸の日雨量記録について、英領インド時代の1890年代から最近の2010年代までのデータ集の構築を進め、インド北東部のアッサム州、メガラヤ州の気象観測を維持した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H02763
ID情報
  • 課題番号 : 16H02763
  • 体系的課題番号 : JP16H02763