MISC

2014年4月17日

[6]フェナセンによる有機トランジスタの作製と評価 (電子デバイス)

電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
  • 三上 隆弘
  • ,
  • 後藤 秀徳
  • ,
  • 久保園 芳博
  • ,
  • 林 靖彦

114
12
開始ページ
35
終了ページ
39
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

[6]フェナセンは,6個のベンゼン環がジグザグに結合した分子である.この薄膜を活性層とする有機薄膜電界効果トランジスタ(FET)は,非常に良好なpチャネル型のFET特性を示す.しかし,一般に有機薄膜FETには「しきい値電圧」の絶対値(|V_<th>|)が大きいという問題がある.[6]フェナセンFETにおいても,この特徴が存在するので,これを解決し[6]フェナセンFETを実用デバイスに向けて発展させることが重要である.本研究は,これまであまり注目されなかった有機分子薄膜(活性層)とSiO_2ゲート誘電絶縁膜の界面制御によって,V_<th>を変化させる可能性を探る.このため,系統的に電子受容体もしくは供与体分子を界面に挿入することでV_<th>の変化を観測した.また,絶縁膜表面をパリレンからヘキサメチルジシラザン(HMDS)に変えることで,移動度を5.0cm^2V^<-1>s^<-1>まで向上させることに成功した.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009875009
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10012954
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/025445606
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110009875009
  • CiNii Books ID : AN10012954

エクスポート
BibTeX RIS