講演・口頭発表等

招待有り
2021年8月19日

本当はむずかしい初級―日本語文法記述の「勘どころ」―

中山大学ハイレベル外国専門家誘致プロジェクト「多領域の著名学者との対話―日本学研究の最前線と革新型外国語人材の育成―」
  • 白川博之

主催者
中山大学外国語学院
開催地
Voov Meeting(Tencent)ID:394 334 883
初級の文法項目は、中・上級の文法項目に比べて簡単なように見えるが、学習者の 実際の運用において誤用や非用が目立つのは、中・上級の項目ではなく、初級の項 目であり、わかっているつもりでも、実際の運用に繋がるような文法知識が足りな いことが窺える。この講演では、「は」と「が」、自動詞・他動詞、「~ている」、 受身、「~てくれる」、「だろうか」、「~たら」と「~ても」など、学習者にとっ てなじみのある初級の文法項目を例として取り上げ、誤用例を観察することを通して、 運用に結びつくような文法記述のポイント(「勘どころ」)を考える。