1999年 - 2000年
アノミー発生の理論と因果モデルにかんする研究
文部科学省 科学研究費助成事業(奨励研究(A)) 奨励研究(A)
- 配分額
-
- (総額)
- 1,800,000円
- (直接経費)
- 1,800,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
平成12年度は、平成11年度に行った「(1)理論研究」に引き続き、「(2)因果モデルの構成と検証」を中心として実証的研究を実施した。それは、大きく分けると、デュルケーム理論の系譜を引くアノミー論を補完するものとしての、禁忌習俗にかんする民俗調査、および地域データを用いてアノミー発生の因果関係を検証しようとする統計モデルの構成に分けられる。
民俗調査においては、アノミー論→聖-俗理論を基礎づけるタブーの原理について、文献調査および現地における聞き取り調査により、従来のケガレ論の見直しを促進すると思われる事例を収集した。典型的には死や出産により生じるケガレは、カミなど神聖なものとの接触をタブーとされ、ケガレと聖なるものとの接触禁止が基本原理と見られる傾向がある。しかし、聖なるものとの接触を禁止されるケガレ(妊娠、出産、家の新築、死など)が、いわゆる神聖な事物とは独立に、相互に排除しあうという事例(の痕跡)が、西南
民俗調査においては、アノミー論→聖-俗理論を基礎づけるタブーの原理について、文献調査および現地における聞き取り調査により、従来のケガレ論の見直しを促進すると思われる事例を収集した。典型的には死や出産により生じるケガレは、カミなど神聖なものとの接触をタブーとされ、ケガレと聖なるものとの接触禁止が基本原理と見られる傾向がある。しかし、聖なるものとの接触を禁止されるケガレ(妊娠、出産、家の新築、死など)が、いわゆる神聖な事物とは独立に、相互に排除しあうという事例(の痕跡)が、西南