2009年12月
アメリカ留学準備のためのソーシャルスキル学習セッションの試み--対人関係の形成に焦点を当てて
留学生教育
- ,
- 巻
- 14
- 号
- 14
- 開始ページ
- 31
- 終了ページ
- 37
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 留学生教育学会
本研究の目的は、日本人留学予定者を対象として、彼らの留学前にソーシャルスキル学習の場を提供するという試みを実践し、その概要と反応を報告することである。背景にある考え方は、留学前に、留学先で必要になる文化行動を学んでおくことが、渡航後の異文化不適応の対策になるとみるものである。具体的には、1年以内の短期留学を予定している日本人学部生向けに、アメリカ留学のためのソーシャルスキル学習セッションを構成して実施した。セッションでは、対人行動の学習に効果を持つとされる、心理学の認知行動療法の学習方法を適用し、対人関係の形成に関する3つの課題場面に即して、ロールプレイをしてもらった。参加者による自由記述と自己評価から、彼らは自分たちのパフォーマンスが、行動と認知の両面で向上したと感じていることが分かった。彼らの留学前の不安を低減させることに貢献したという示唆も得られた。科学研究費補助金(萌芽研究No.19653099 代表・髙濵愛)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1345-2398
- CiNii Articles ID : 40016938326
- CiNii Books ID : AA11826992