共同研究・競争的資金等の研究課題

1.黒ボク土腐植酸の生成機構に関するexperimental pedology 2.耕地土壌の腐植組成へ及ぼす堆肥連用効果 3.堆肥化過程における無機成分の触媒効果に関する研究 4.湖沼堆積物の環境化学的研究


資金種別
競争的資金

1.黒ボク土は我が国土の約16%を占め,農林業にとって欠くことのできない土壌である。黒ボク土の腐植は,A型腐植酸と呼ばれる,黒色の腐植酸によって特徴付けられているが,その生成機構については極めて不明な点が多い。本研究の目的・目標は,experimental pedologyの手法を導入して黒色腐植酸の生成機構を究明することである。<br>2.腐植は土壌の物理性・化学性・生物性および肥沃性に多大な影響を及ぼす重要な有機構成物である。本研究の目的・目標は,耕地土壌への堆肥の連用が土壌の腐植組成へ如何なる影響を及ぼすか解析することである。<br>3.有機性廃棄物の堆肥化技術の確立を目的とした研究の一環として、草本および木本植生の堆肥化(腐植化)過程における酸化物(Fe,AlおよびMn酸化物)の触媒効果を明らかにすることである。<br>4.湖沼の堆積物は,湖沼環境における栄養塩などの物質循環において重要な役割を果たしていると考えられている。本研究の目的・目標は,この堆積物の理化学性を土壌学的手法を用いて解析することである。