2013年4月1日
胸部マルチスライスCT画像を用いた骨粗鬆症診断支援システム(診断支援,<特集>医用画像論文)
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム
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- 巻
- 96
- 号
- 4
- 開始ページ
- 892
- 終了ページ
- 900
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の罹患者は増加している.これは寝たきり状態や慢性腰痛の原因となることから大きな社会問題となっている.この克服のためには早期発見・早期治療が求められている.骨粗鬆症診断にはDXAが用いられており,補助的な役割としてQCTがある.しかし,3D QCTによる骨粗鬆症診断の有効性が高まっている.本研究では,椎体骨折や脊椎側弯症も含めた多様な三次元CT画像から骨粗鬆症を検出する診断支援システムを提案する.これは脊椎から椎体モデルを用いて椎体を抽出し,椎体の高さや海綿骨の骨密度を用いて骨折や骨密度の減少を評価する.本手法を椎体骨折や脊椎側弯症を含む526症例に適用した結果,椎体骨折の検出性能において感度99.24%,特異度98.39%と高い性能が得られ,正常症例の5568椎体について海綿骨の骨密度測定を実現した.また,正常8症例で全身DXAの骨密度と椎体の海綿骨の平均骨密度との比較を行った結果,相関係数の二乗値が0.8288と高い相関が得られた.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009596337
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12099634
- ID情報
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- ISSN : 1880-4535
- CiNii Articles ID : 110009596337
- CiNii Books ID : AA12099634