2001年
フラクタル符号化顔画像を用いた個人識別の試み
画像電子学会誌
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- 巻
- 30
- 号
- 4,406-413
- 開始ページ
- 406
- 終了ページ
- 413
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11371/iieej.30.406
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 画像電子学会
これまでに顔画像による個人識別に関する研究は盛んに行なわれているが, いずれの手法も顔の向きや大きさ, 照明条件などの画像取得時の変動に影響を受けやすかった. 一方, 画像圧縮の一つとしてフラクタル符号化という圧縮技術がある. これは画像内の各部分の自己相似性に着目した方式であり, JPEGなどとは異なり形に着目した圧縮方式である. そこで, 本報告では画像のフラクタル符号化の圧縮原理を用いた顔の自動識別法を提案する. これはフラクタル符号化の図形の形そのものに着目する圧縮方式の原理を利用して, 画像取得時の環境の変動に影響を受けにくいような顔の識別を行なおうとする試みである. 本方式での顔の識別のための特徴量として, フラクタル符号化の処理のうちの相似領域の場所の分布を用いる. 更に本報告では, 本方式の有効性を確認するために行なった識別実験の結果を示す.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11371/iieej.30.406
- ISSN : 0285-9831
- CiNii Articles ID : 10010070393
- CiNii Books ID : AN00041650