2016年
噛ミング30学習による小学生の咀嚼の習慣と口腔内状態に関する介入研究
口腔衛生学会雑誌
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- 巻
- 66
- 号
- 5
- 開始ページ
- 438
- 終了ページ
- 444
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5834/jdh.66.5_438
- 出版者・発行元
- 日本口腔衛生学会
<p> 本研究では,小学生の咀嚼習慣と口腔内状態との関連性を介入研究にて調査することを目的とした.</p><p> 徳島県内にある2つの小学校のうち,1校の5年生(81名)を介入群とし,他校の5年生(39名)をコントロール群として,食習慣に関する保健調査を実施した.介入群では,児童それぞれのPMA index(Schour-Massler index)を評価した.さらに,1年間を通して計5回学校給食時に咀嚼計を用いた「噛ミング30学習」を実施した.</p><p> 介入終了後,"よく嚙む" 項目においてコントロール群と介入群では有意な差が認められた(p<0.01)."よく嚙む" 項目の変化の有無により,介入群を2つのグループに分類した."よく嚙む" 項目の非改善群ではPMA index中央値が有意に増加していた(p<0.05)が,改善群ではPMA index中央値の増加は認められなかった.</p><p> これらの結果は,小学生において,不十分な咀嚼習慣と歯肉の炎症に関連性があることを示している.「噛ミング30学習」は,よく嚙むことを促すだけでなく,歯肉炎の予防にも効果がある可能性が示唆された.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5834/jdh.66.5_438
- ISSN : 0023-2831
- CiNii Articles ID : 130005180039
- CiNii Books ID : AN00081407