MISC

2007年

ボンディング材の光照射がクリアフィルエステティックセメント-象牙質間の接着強さに及ぼす影響.

接着歯学
  • 吉光景子
  • ,
  • 土居潤一
  • ,
  • 高畑安光
  • ,
  • 山路公造
  • ,
  • 糸田俊之
  • ,
  • 吉山昌宏

25
1
開始ページ
1
終了ページ
6
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11297/adhesdent1983.25.1
出版者・発行元
日本接着歯学会

クリアフィルエステティックセメントを用いて, Clearfil DC Bond (DC Bond) の光照射の有無による象牙質に対する接着強さへの影響について検討した.<BR>ヒト抜去大臼歯の咬合面象牙質被着面に対して, EDプライマーII (コントロール), DC Bondの光照射または光照射なしで処理し, クリアフィルエステティックセメントを用いてエステニアC&B硬化体を合着した.微小引張接着強さを測定し, ANOVAとDuncan's new multiple range testを用いて統計処理を行った.また, 接着界面および接着試験後の破断面のSEM観察も行った.<BR>すべての群間の象牙質に対する接着強さに有意差は認められず (p>0.05), 接着界面のSEM像においても形態学的違いは認められなかった.破断面観察では, DC Bond光照射群はすべてレジン内凝集破壊を示し, 光照射のないDC Bond群では主に界面破壊, EDプライマー群では主にレジン内凝集破壊が観察された.<BR>以上より, DC Bondへの光照射ありとなしでは破断面形態に違いが生じるものの, クリアフィルエステティックセメントの象牙質接着性に影響を及ぼさないことが示された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11297/adhesdent1983.25.1
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004047990
ID情報
  • DOI : 10.11297/adhesdent1983.25.1
  • ISSN : 0913-1655
  • CiNii Articles ID : 130004047990

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