Misc.

2007

岡山大学病院特殊歯科総合治療部における開設以来23年間の障害者歯科診療の実態調査 当科の現状と地域の障害者歯科医療.

岡山歯学会雑誌
  • 森貴幸
  • ,
  • 有岡享子
  • ,
  • 森田幸介
  • ,
  • 石原牧子
  • ,
  • 北ふみ
  • ,
  • 梶原京子
  • ,
  • 石田瞭
  • ,
  • 江草正彦
  • ,
  • 宮脇卓也
  • ,
  • 吉山昌宏

Volume
26
Number
2
First page
87
Last page
95
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
岡山歯学会

開設以来23年間の岡山大学病院特殊歯科総合治療部受診患者のうち、患者台帳が現存する1985年4月〜2005年3月までに1回以上の受診が確認され、ICD-10の疾病リストに該当する病名を有し、歯科治療を主目的として来院した患者を抽出し、その属性と受診傾向について調査を行った。調査対象は684名(男性420名、女性264名)で、初診時の年齢では30歳未満が約55%を占め、障害別では知的障害と広範性発達障害で約55%を占めた。居住地は岡山市内が450名(65.8%)と最多で、倉敷市が76名(11.1%)で続き、岡山県外からも32名(4.7%)みられた。308名(45.0%)の患者が医療機関からの紹介状を持って受診し、院外が紹介元であった患者では歯科の1次医療機関、2次医療機関からの紹介が多かった。ひとりあたりの平均受診回数は38.2回で、454名(66.4%)の患者が10回以上受診していた。また1回以上静脈内鎮静法を行った患者は235名(34.4%)で、鎮静経験者の平均鎮静回数は11.0回であった。転帰として、受診を患者の都合などで中断したものが250名(66.0%)認められた。

ID information
  • ISSN : 0913-3941
  • Ichushi Web ID : 2008147175

Export
BibTeX RIS