2004年
施設の開設・閉鎖に伴う移動距離変化と頑健な規則的配置
オペレーションズ・リサーチ学会論文誌
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- 巻
- 47
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15807/torsj.47.1
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
本研究の目的は, 施設配置を考える際に施設の開設・閉鎖によって施設の利用可能性が変わることを想定し, そのような変化に対して規則的配置がどの程度頑健であるかを明らかにすることにある.災害時の被害による閉鎖, ならびに社会構造変化による計画的な開設・閉鎖を想定して, それぞれに対する利用者から施設までの距離の変化に着目して頑健性を評価する.得られた結果は以下の通りである: (1)「三角格子状配置が最適である」という通説は災害時の被害による施設閉鎖や計画的な閉鎖を考慮した場合には必ずしも成立しないことを示した.例えば2番目に近い施設までの平均距離は三角格子が最小とはならない.また, 計画的な施設閉鎖の場合, 閉鎖施設数の割合が大きいときには六角格子が他の規則的配置よりも望ましい.(2)施設の閉鎖に対して, 計画者が計画的に閉鎖する場合とランダムに閉鎖する場合との平均距離, 標準偏差を数値的に比較し計画の有効性を示した.
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- ID情報
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- DOI : 10.15807/torsj.47.1
- ISSN : 0453-4514
- CiNii Articles ID : 110001828239
- CiNii Books ID : AA11998080