MISC

1998年

老人福祉施設利用者の健康意識と行動に関する調査研究

日本健康教育学会誌
  • 岡本 佐智子
  • ,
  • 藤澤 邦彦

6
1
開始ページ
33
終了ページ
45
DOI
10.11260/kenkokyoiku1993.6.33
出版者・発行元
JAPANESE SOCIETY OF HEALTH EDUCATION AND PROMOTION

我が国は、他国に類を見ない速さで高齢社会を迎え、それにつれてその目標も、単に長生きするだけではなく、充実した人生を求めるようになってきた。しかしながら、生きがい対策事業として行われている福祉施設の評価に関する文献は少ない。そこで本研究は、東京都葛飾区老人福祉施設利用者157名を対象に、健康意識と行動に関する調査を行い、施設利用者の特徴と施設の利用状況を明らかにし、生涯健康をすすめる上で、施設の更なる活用に何が必要か見いだそうと試みた。その結果を分析し、以下の結果が得られた。<BR>1.施設利用者の主観的健康状態、日常生活自立状況は良好で、心身の健康に留意していた。<BR>2.施設利用状況は、長期利用者が多く、利用頻度も高く、来館が習慣化されていた。<BR>以上のことから、老人福祉施設は高齢者の縮小しがちな社会関係を広げる場の提供に成功しているが、もう一歩進んだ人間関係や生きるはりあいが持てるような働きかけが必要であると思われた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11260/kenkokyoiku1993.6.33
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004374442
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00389135522?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.11260/kenkokyoiku1993.6.33
  • ISSN : 1340-2560
  • CiNii Articles ID : 130004374442

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