2008年
厚い土層中におけるCO2濃度および地温の多深度同時測定
日林誌
- ,
- 巻
- 90
- 号
- 6
- 開始ページ
- 415
- 終了ページ
- 419
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.4005/jjfs.90.415
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本森林学会
土壌中に高濃度で存在するCO_2は水質形成や風化作用に寄与する因子の一つであるが,濃度測定のために土壌深層の空気を採取する簡易な手法が存在しなかった。そこで,複数の深度において土壌空気の採取と地温の測定を同時に行うことができる測器を,市販の安価な部材を用いて製作した。本測器を最大で5mに達する厚い土層をもつ源流域斜面に適用した結果,地温は典型的な季節変化を示したが,CO_2濃度については夏季に地表面付近でピークに達し,秋から冬にかけてピーク深度が下方へ移動する現象が観測された。本測器を用いることで,土壌深層における特徴的なCO_2動態とそれが地下水の水質や基岩の風化に及ぼす影響についての解明が進むことが期待される。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.4005/jjfs.90.415
- ISSN : 1349-8509
- ISSN : 1882-398X
- CiNii Articles ID : 110007024342
- CiNii Books ID : AA12003078