1999年
Prunus tomentosa 矮性台モモ樹の接木部に蓄積するフェノール物質の組織化学的観察および HPLC による分析
園藝學會雜誌
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- 巻
- 68
- 号
- 4
- 開始ページ
- 724
- 終了ページ
- 733
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/jjshs.68.724
- 出版者・発行元
- 園藝學會
ユスラウメ(Prunus tomentosa)台モモ樹(矮性台樹)の接木部のフェノール物質含量とその組織内分布について高速液体クロマトグラフ(HPLC)および組織化学的手法で調査し, 共台樹と比較した.DMACA (p-dimethylamino cinnamaldehyde)染色の結果, 矮性台樹の接木部のカルス, 新生木部および皮層組織に接木後6ヶ月の間フェノール物質が局在して蓄積することが示された.このフェノール物質は穂木台木間の接着を遅らせるものと思われた.HPLC分析により, 穂木接着に関係すると思われる4つのフェノール物質が検出された.1つのピークを除きカテキン, プルニン, ナリンゲニンと推定された.このうち2成分は矮性台樹の台木部師部では検出されなかった.共台樹では師部フェノール含量が矮性台樹に比べて多く, とくにプルニン(ピーク#1成分)およびナリンゲニン(#3)で著しいことが認められた.また矮性台樹では木部フェノール含量も少なく, とくに台木部で微量もしくは検出されない成分があった.次いで接木部, 穂木部の順にフェノール含量が多く, 共台樹のパターンと異なっていた.すなわち, プルニン(#1)と未同定の#2成分が接木部より上部の師部に蓄積するが, 木部においてはプルニン(#1)成分およびナリンゲニン(#3)成分が共台樹に比べ少ないことが判明した.低分子フラボノールであるカテキンは, とくに矮性台樹の接木部木部組織で多かった.師部のカテキン含量は矮性台樹よりも共台樹の接木部でその含量が多かった.
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.2503/jjshs.68.724
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110001816275
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00025257
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/4801205
- URL
- http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10469526
- URL
- http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010591813 本文へのリンクあり
- URL
- https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00063014570?from=CiNii
- ID情報
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- DOI : 10.2503/jjshs.68.724
- ISSN : 0013-7626
- ISSN : 1880-358X
- CiNii Articles ID : 110001816275
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