2021年7月
【薬物療法の維持治療:実践的な続け方とやめ方】薬物療法の維持治療 パニック症、社交不安症、全般不安症
臨床精神薬理
- ,
- 巻
- 24
- 号
- 7
- 開始ページ
- 697
- 終了ページ
- 706
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)星和書店
パニック症、社交不安症、全般不安症に代表される不安症群は、寛解率が低く、再発しやすい、慢性疾患である。そのため急性期の薬物療法が奏効した後でも、継続的な維持治療(維持療法)が必要となる。本稿では前述の3疾患に限定し、「薬物療法の維持治療とはどんなものか(維持治療の内容)」「薬物療法の維持治療をどこまで行うのか(維持治療の期間)」「どのような状態まで回復したら維持治療を終了可能か(治療終了の基準)」「具体的には、どのように終了したらいいのか(治療終了の仕方)」について、筆者らの経験も併せて実践的に検討を加えた。なお、薬物療法に関しては、国際的に良く用いられる不安症群の治療ガイドラインを参考にしたため、第一選択薬はSSRIやSNRI等の抗うつ薬であり、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の使用は限定されているという条件下での解説であること、本邦では適応のない薬物の記載もなされていることを、お断りしておく。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1343-3474
- ISBN : 9784791152858
- 医中誌Web ID : 2021262120