MISC

2020年6月

起立性調節障害診療における学校連携に関するアンケート調査

小児心身症研究
  • 田中 知絵
  • ,
  • 岡田 あゆみ
  • ,
  • 赤木 朋子
  • ,
  • 藤井 智香子
  • ,
  • 重安 良恵
  • ,
  • 椙原 彰子
  • ,
  • 堀内 真希子
  • ,
  • 塚原 宏一

27
開始ページ
2
終了ページ
7
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本小児心身医学会-中国四国地方会

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は不登校を伴いやすく、その診療に際しては学校との疾病理解の共有と連携が必要である。今回我々は、学校連携において問題となりやすい連絡方法と周囲への説明に注目して調査を行った。対象:2018年8月1日〜2019年3月31日に当院子どものこころ診療部(現・小児心身医療科)を受診しODと診断され、初診時に年間90日以上の長期不登校状態であった患者とその保護者で、各15例から回答を得た。方法:無記名式アンケート調査で、選択式の設問と自由記述を行った。結果:欠席時に学校からの連絡を希望したのは、患者8人(53%)、保護者13人(87%)だった。連絡頻度は患者は様々だったが、保護者は週1回の希望が最も多かった。先生から友達への病気の説明を希望した患者は5人(33%)だった。考察:学校-家庭間の連絡は、事前に方法や頻度などを相談しておくことが必要となる。また友達への病気の説明は、患者に内容を確認し希望する場合にのみ行うことが望ましいと考えた。(著者抄録)

ID情報
  • ISBN : 9784990847043
  • 医中誌Web ID : 2020327260

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