論文

査読有り
2012年3月

望ましい地域社会としての「コミュニティ」 : 「負の遺産」清算過程という側面から

新潟青陵学会誌
  • 平川 毅彦

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3
開始ページ
1
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10
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.32147/00001298
出版者・発行元
新潟青陵学会

本研究では、1945年以降の地域社会の在り方を巡る代表的論考についての検討を通じ、日本社会特有の「コミュニティ」概念が導き出されたことを明らかにする。「望ましい地域社会」が、「戦争協力組織」「前近代の遺物」という「負の遺産」を継承する町内会と峻別される。現代社会における諸問題を解決するため、地域社会の積極的意義が提示される。コミュニティは、現代における「望ましい地域社会」である。しかし、普遍的価値意識を持つ住民が主体的に関わらない場合、コミュニティは個人の自由を奪う「望ましくない地域社会」へと変貌する。地域社会における「負の遺産」との絶えざる緊張関係の中でのみ、コミュニティの形成・維持は可能である。「誰にとって」「どのように」、そして「いかにして」という視点から、望ましい地域社会としての「コミュニティ」は、今日においてこそ徹底した検討・検証が必要とされている。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.32147/00001298
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006717310
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12412634
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/023727113
URL
http://id.nii.ac.jp/1663/00001298/
ID情報
  • DOI : 10.32147/00001298
  • ISSN : 1883-759X
  • CiNii Articles ID : 120006717310
  • CiNii Books ID : AA12412634

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