論文

2015年12月

虫垂・回盲部が嵌頓した小児鼠径ヘルニアの2例

日本小児外科学会雑誌
  • 安井 稔博
  • ,
  • 鈴木 達也
  • ,
  • 原 普二夫
  • ,
  • 渡邉 俊介
  • ,
  • 宇賀 菜緒子
  • ,
  • 直江 篤樹

51
7
開始ページ
1173
終了ページ
1176
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11164/jjsps.51.7_1173
出版者・発行元
(NPO)日本小児外科学会

小児鼠径ヘルニア嵌頓は小児外科領域で緊急手術の必要な急性腹症の1つである。虫垂嵌頓例はAmyand's herniaと称され稀である。今回我々が経験した2例を報告する。症例1:1ヵ月25日男児。哺乳力低下と繰り返す嘔吐で当院小児科を紹介され腹部レントゲンでニボーがあり外科紹介となった。診察時に右鼠径部から陰嚢に腫大あり、用手還納試みるも整復不十分であり、他のイレウスの原因も考慮し緊急手術にて臍部より腹腔鏡で観察したところ、右鼠径輪に虫垂・回盲部が嵌頓していた。腹腔内からの牽引と用手圧迫により整復した。症例2:11ヵ月男児。以前より左鼠径ヘルニアあり。待機手術の予定であったが、クループを発症して当院小児科へ入院となった。入院中に嵌頓し、用手整復困難なため緊急手術となった。鼠径法でアプローチし、ヘルニア嚢内から虫垂・回盲部が認められた。(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11164/jjsps.51.7_1173
ID情報
  • DOI : 10.11164/jjsps.51.7_1173
  • ISSN : 0288-609X
  • 医中誌Web ID : 2016088805

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