2016年4月 - 2019年3月
川崎病と口腔由来細菌の関連性に関する基礎的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
川崎病は乳幼児に好発する冠動脈瘤を合併する全身性汎血管炎である。その発症メカニズムは未だに不明であるが、病原因子に対する免疫応答が関与していることが示唆されている。本研究では、川崎病患児の口腔細菌叢のメタゲノム解析により、病態と関連する口腔細菌を同定することを目的とした。その結果、ヘモフィルス属菌とTM7が川崎病と健常者の口腔細菌叢で異なっており、一部の口腔細菌叢が減少していることから、口腔細菌叢のdysbiosisと考えられた。従来、dysbiosisにより免疫系のバランスが崩れ、多様な免疫疾患が発症することが推測されており、同様の機構が川崎病の病態形成に関与しているものと考えられる。
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- 課題番号 : 16K11865
- 体系的課題番号 : JP16K11865