本研究は、通常、廃棄予定である分娩後の羊膜と抜歯後の親知らず（智歯）の内部に存在する歯髄細胞を用い、羊膜の上で歯髄細胞を培養した。その結果、シート状を呈しており、細胞シートの作成に成功した。さらに、得られたこの羊膜上培養歯髄細胞シート（歯髄細胞シート）は、間葉系幹細胞を有するともに骨分化能を認めた。以上から、歯髄細胞シートはシート上の歯髄幹細胞による組織再生への可能性が示唆された。