2012年4月 - 2015年3月
南北朝から隋唐に至る楽府の基礎的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
「楽府」とは、本来音楽を掌る官署の名称だったが、後に楽曲の歌詞の呼称となり、一つの詩体の呼称ともなったものである。本研究では、まず中国の魏晋南北朝隋唐期の諸テキストに見える「楽府」に関する言説資料を収集し、楽府研究の基礎資料を整理することを試みた。そして、この基礎資料の分析を通して、中国中世期に於ける「楽府」に対する認識の変容を明らかにし、そこから特に魏晋期の「詩」と「楽府」との関係、音楽と詩文との関係について考究した。
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- 課題番号 : 24520398
- 体系的課題番号 : JP24520398