論文

査読有り
2008年

北東北地域のコムギ作における帰化雑草ハルザキヤマガラシ(Barbarea vulgaris R.Br.),カミツレモドキ(Anthemis cotula L.),イヌカミツレ(Matricaria inodora L.)の出芽時期と防除体系

雑草研究
  • 橘 雅明
  • ,
  • 伊藤 一幸
  • ,
  • 渡邊 寛明
  • ,
  • 中山 壮一
  • ,
  • 山口 裕文

53
4
開始ページ
175
終了ページ
184
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3719/weed.53.175
出版者・発行元
日本雑草学会

東北地域の転作コムギ畑で問題となっているハルザキヤマガラシ(Barbarea vulgaris R.Br.),カミツレモドキ(Anthemis cotula L.)および侵入が危惧されるイヌカミツレ(Matricaria inodora L.)の防除法を策定するために,出芽を中心にこれらの生活史を調査し,除草剤と中耕による管理について検討した。カミツレモドキは,青森県の秋播きコムギ畑では,主に秋季に出芽する越冬個体が雑草害の原因となっていた。カミツレモドキは春季と秋季の年2回種子より出芽していた。コムギ畑に発生したハルザキヤマガラシ,カミツレモドキおよびイヌカミツレの帰化雑草3草種に対しては,播種直後のリニュロン水和剤土壌処理,秋季の出芽終期にあたる11月上旬のアイオキシニル乳剤処理,5月上旬の条間中耕またはアイオキシニル乳剤処理に高い除草効果がみられた。上記の3つの除草管理時期のうち,いずれか2つの時期に適切な除草管理を実施すれば各草種の収穫期乾物重は無除草区の4%以下となり,帰化雑草3草種のいずれでも防除できる。カミツレモドキとイヌカミツレについてはチフェンスルフロンメチル水和剤による茎葉処理でも高い除草効果がみられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3719/weed.53.175
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007007992
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00097258
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/9759977
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010770807 本文へのリンクあり
ID情報
  • DOI : 10.3719/weed.53.175
  • ISSN : 0372-798X
  • ISSN : 1882-4757
  • CiNii Articles ID : 110007007992
  • CiNii Books ID : AN00097258

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