2005年 - 2007年
台風18号による自然攪乱が北方森林の炭素交換量および蓄積量に与える影響の評価
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 17310017
- 体系的課題番号
- JP17310017
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 16,220,000円
- (直接経費)
- 14,900,000円
- (間接経費)
- 1,320,000円
- 資金種別
- 競争的資金
北海道苫小牧市のカラマツ人工林(樹齢約45年の植林地)は,2004年9月の台風18号により風倒壊被害を受けた。台風による大規模攪乱は,林内環境や植生に大きな変化を与え,森林の炭素循環および炭素蓄積を変化させる。本研究では,植生が回復過程にあるカラマツ林跡地において現地調査を行い,台風による大規模環境撹乱がカラマツ林生態系の炭素動態に与える影響を明らかにすることを目的とした。微気象学的方法(渦相関法)および大型の自動開閉チャンバーを用いて連続測定したCO_2フラックスを基に,生態系呼吸量(RE),生態系光合成量(GPP)および生態系正味CO_2吸収量(NEP=GPP-RE)の季節変化,経年変化および環境応答特性を評価した。成長期間(6月13日〜11月12日の5ヶ月間)のRE,GPP,NEPの積算値は,倒壊前の森林(2001〜2003年の平均)でそれぞれ1125, 1370, 245 gCm^<-2>,倒壊2年後(2006年)にそれぞれ711, 607, -104gCm^<-2>,倒壊3年後(2007年)にそれぞれ664,622,-42gCm^<-2>となった。したがって,2004年の台風被害により,カラマツ林はCO_2の吸収源から放出源に変化し,エゾイチゴなどの潅木や草本を中心とした植生の回復にともない,徐々に吸収源に戻りつつあることがわかった。なお,2007年のREのうち,土...
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- ID情報
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- 課題番号 : 17310017
- 体系的課題番号 : JP17310017