2018年10月
物語における視線とマイクロ-マクロ・リンク―「語り論」の新展開―
表現研究
- 巻
- 108
- 号
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 20
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
芥川龍之介と森敦の短編をテクスト言語学の観点から分析し,以下を仮定した。
環境・地理・社会的要因をマクロのレベル,個人・小集団の要因をマイクロのレベルとすると,語りの過程にマイクロ-マクロ・リンクの現象が見いだされる。
視線・視座の概念の導入により,視点の理論を緻密に記述できる。
視線の概念において,語り手と対象または作中人物,あるいは対象または作中人物の間に認識的または認知的な位置関係に応じた距離の概念が導入できる。
物語の語り手や作中人物に認知主体としての属性を割り当て,物語の人称空間を相対化することができる。
環境・地理・社会的要因をマクロのレベル,個人・小集団の要因をマイクロのレベルとすると,語りの過程にマイクロ-マクロ・リンクの現象が見いだされる。
視線・視座の概念の導入により,視点の理論を緻密に記述できる。
視線の概念において,語り手と対象または作中人物,あるいは対象または作中人物の間に認識的または認知的な位置関係に応じた距離の概念が導入できる。
物語の語り手や作中人物に認知主体としての属性を割り当て,物語の人称空間を相対化することができる。
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