2012年4月 - 2015年3月
直達発生種の遺伝的集団構造に基づく巨大津波による三陸沿岸の生態系撹乱履歴解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
2012年5月に三陸海岸における巻貝類の分布状況を調査した。いくつかの場所では主要な生息地が失われたりしていたが、いずれも近隣に少数の個体が生存している事を確認した。三陸北部における直達発生種ホソウミニナの新規加入は春と秋にピークを持つ事が示された。本種を対象にコアレセント理論に基づく系統地理解析をおこない過去の集団サイズの変動を推定した。ミトコンドリアDNAのCOI遺伝子および核DNAのITS1領域の塩基配列に基づく解析では最終氷期中の集団サイズの減少とその後の回複が検出された。28種類のマイクロサテライトデータに基づく解析では、東日本大震災およびチリ津波による集団サイズの減少が検出された。
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- 課題番号 : 24651004
- 体系的課題番号 : JP24651004