2010年 - 2012年
求愛ロボットを駆使した性淘汰の実証研究:シオマネキでの解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
配偶者選択による性淘汰と同性間の性淘汰が、雄の装飾や左右性に与える影響を知るため、左右不相称の性的二型が顕著なシオマネキ(Uca属)を対象とした野外観察・実験、および形態の種間比較を行った。求愛ロボットによる実験は完結できなかったが、社会行動が発達したUca lacteaでは、利き腕が違う雄間闘争は、利き腕が同じ雄どうしよりも長引く傾向があることが見いだされた。これはU. vomerisでの結果とは異なり、大型鋏脚の形態における種間差とともに、左右性の維持機構が単一ではない可能性を示唆する。
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- 課題番号 : 22570027
- 体系的課題番号 : JP22570027