講演・口頭発表等

2016年10月

成長ホルモン分泌パターンに依存する性的二形性ラット肝シトクロムP450遺伝子発現の検出のための新しいin vivo解析モデル

Experimental Animals
  • 丸山 基世
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  • 藤澤 正彦
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  • 横須賀 誠
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  • 斎藤 徹
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  • 羽山 伸一
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  • 秋元 敏雄
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  • 袴田 陽二

記述言語
英語
会議種別

肝臓の薬物代謝酵素シトクロムP450(CYP)の一部は性的二形性を示し、薬物の効果や副作用の性差の原因として臨床上重要な問題となっている。ラットにおいてCYPの性的二形性は下垂体成長ホルモン(GH)の分泌パターンの性差に強く依存するとされているが、詳細なメカニズムは明らかでない。我々は、以前にマウスアルブミンエンハンサー/プロモーターの制御下で、肝細胞特異的に蛍光タンパク質DsRed2遺伝子を発現するトランスジェニック(Alb-DsRed2 Tg)ラットを作製し、肝DsRed2発現が成熟雄ラットに限定される性的二形を示すことを報告した。本研究では、GH分泌パターンに依存する内因性CYP発現と性的二形性DsRed2発現の関連性を検討するために、本ラットのGH分泌パターンを雌雄で逆転させ、肝CYPおよびDsRed2発現を比較した。生後1日目に雌雄Alb-DsRed2 Tgラットの性腺を摘出し、雌には同時にテストステロンプロピオネートを投与した。従来の報告と一致して、実験的にGH分泌パターンを雌雄で逆転させるとCYPの性的二形性発現が逆転し、それと同期して本ラットのDsRed2発現の性的二形性が逆転した。肝DsRed2発現は性的二形CYP発現と強く相関し、本ラットはGH分泌パターンに依存する性的二形CYP発現の変化を簡便に評価できる有用なツールであることが明らかとなった。(著者抄録)