Profile Information

Degree
法学修士(上智大学)

Researcher number
60137809
J-GLOBAL ID
200901067485301521
researchmap Member ID
1000065061

研究分野は、民法である。研究対象は多岐にわたるので、主なものを以下に箇条書きにする。
1.占有権侵害の研究:占有権の不法行為法上の保護の内容について、ドイツ民法およびその解釈論を手掛かりとして、わが国の解釈上の問題提起を行うとともに一応の解釈を提示した。
2.代理受領の法律関係に関する研究:債権担保の手段として金融機関等でしばしば利用されているいわゆる代理受領について、第三債務者の行う「承認」の法的意義を中心にして、判例・学説を概観するとともに、これを検討し、代理受領の法律関係を明らかにした。
3.契約責任と不法行為責任の関係に関する研究:請求権競合問題の一つである契約責任と不法行為責任との規範調整問題について、西ドイツ債務法改正のために提示されたシュレヒトリーム教授の鑑定意見を紹介するとともに、わが国における問題点について検討を行った。
4.取得時効と所有の意思に関する研究:所有権の取得時効の要件である「所有の意思」はどのようなものか、どのような場合に「所有の意思」があるとされるのかについて、旧民法の起草過程にまで遡って検討したものである。従来、「所有の意思」の有無は、占有取得の原因である事実(権原)の性質によって客観的に決まると一般に解されてきたが、実際にはこれで決められない場合が多くあることを明らかにし、問題解決の方向性を探った。
5.精神障害者の自傷他害事故と民事責任に関する研究:精神病院の内外で発生した入院患者(精神障害者)による殺傷事故および自殺について、病院・医師または保護者・近親者の責任が問われた裁判例を概観・整理・分析するとともに、そこでの問題点を検討した。

Papers

  64

Books and Other Publications

  12

Professional Memberships

  1