2000年
未経験の事象の生起は如何に予測されるか(1)序報
人間科学
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 号
- 5
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 58
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 琉球大学法文学部
われわれの生活には、未経験の事象の生起を予測しつつ、それに対処すべく行為する過程があると思われる。ここで未経験というのは、今夜、明日に何が生じるかではなく、時間的に、あるいは空間的に生涯にわたって本人自身は経験する可能性がないかもしれないような、少なくとも結末を自らは体験しない可能性がある事象を意味している。こうした問題に対処するための行為を惹起させる条件は何かを明らかにすることを研究の目的として、これらの事象が自らに振りかかることを想像することと関連する要因について、当該の事象に関する情報源との関係という面から検討した。身近に経験者をもつこと、あるいはマス・メディア等による情報との接触と自身の経験の可能性の予期的想像は、ある種の事象においてはその関係が明瞭に見られたが、その関係の見られない事象も少なくないことが示された。
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 1343-4896
- CiNii Articles ID : 120002142908
- CiNii Books ID : AA1125102X