2008年4月 - 2011年3月
霊長類における三叉神経の頭蓋内経路の変異
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
霊長類の頭蓋骨における三叉神経の通路となる孔の形態を調査した。正円孔が2分する例が少数認められたが,内頭蓋底における系統的な種間変異は認められなかった。ヒトでは卵円孔は蝶形骨のみによって構成されるが,ニホンザルでは後壁は側頭骨で構成され,翼状突起外側板には外方に向かう孔が開口した。三叉神経が頭蓋骨を出る孔には個体変異と種間変異が大きかった。すなわち,三叉神経の頭蓋での経路は末梢ほど変異が大きいことが明らかとなった。
- ID情報
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- 課題番号 : 20570228
- 体系的課題番号 : JP20570228