論文

査読有り
2022年10月

ベビーウェアリングにおけるデバイス別の使用実態とベビーウェアリング時の認識

聖路加看護学会誌
  • 中谷 礼子
  • ,
  • 高畑 香織
  • ,
  • 堀内 成子

26
開始ページ
28
終了ページ
37
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.34414/00016691
出版者・発行元
(一社)聖路加看護学会

目的:2歳未満の児を養育する者を対象として,ベビーウェアリングにおけるデバイス別の使用実態とベビーウェアリング時の認識について探索することを目的とした.対象と方法:2019年10月,機縁法にて,養育する児との関係性を問わず2歳未満の児の養育にかかわる者を対象としたオンラインアンケートを実施した.アンケートでは,デバイスであるスリング,ラップ,キャリアの使用開始と終了時期,使用状況,使用時間およびベビーウェアリング時の認識を調査した.同意が得られた231人のうち,有効回答を得た153人(66.2%)について分析した.結果:153人がベビーウェアリングで用いていたデバイスは,キャリア143人,スリング106人,ラップ66人の順で多かった.ベビーウェアリングのタイミングで最も多かったのは,いずれも「外出時」であった.3種のデバイスの使用経験がある者は,153人中43人(28.1%)であった.各デバイスにおける平均使用開始時期は,スリングは2.0ヵ月,ラップは1.6ヵ月,キャリアは2.1ヵ月であった.3種のデバイス経験者におけるベビーウェアリングの認識では,「愛おしい」「安心できる」「一体となっている」等で最も肯定的な意見の割合はラップで高く,キャリアで低い傾向を認めた.結論:多くの養育者は生後間もない時期からスリングやラップ,ベビーキャリアを使用していた.産褥早期からの安全なベビーウェアリングへの支援として,助産師は,妊娠中から遅くとも1ヵ月児健康診査までには,ベビーウェアリングに関する指導や情報提供を行うことが望まれる.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.34414/00016691
URL
https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2022&ichushi_jid=J03446&link_issn=&doc_id=20221128460001&doc_link_id=1390012711634390272&url=https%3A%2F%2Fcir.nii.ac.jp%2Fcrid%2F1390012711634390272&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_2.gif
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ID情報
  • DOI : 10.34414/00016691
  • ISSN : 1344-1922
  • 医中誌Web ID : 2023118135

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