2019年9月6日
中国における「衆創空間」の概念とその新展開-深圳と北京の事例からの示唆-
日本経営学会第93回大会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本経営学会
- 開催地
- 関西大学千里山キャンパス
本報告は「衆創空間」の概念規定と実践の歩みをめぐって北京と深圳の事例を検討し、得られた知見を整理することを目的としている。深圳と北京の事例から共通して観察されたのは、①オープンなアクセスを通じた事業創造を重視し、②その発展を伸ばすための政策をうまく活用し、③インキュベーションを応援する社会的な風潮と共鳴し、④発想の転換と次世代の人材育成に力を入れていることである。ただし、両地域は異なる土地柄を有する。ハードウェア製造の層が厚い深圳に比べ、北京では人的資源やハイテク分野での優位性を補強する形の活用という感があった。