1991年
ヒトの烏口腕筋の動脈分布について
杏林医学会雑誌
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- 巻
- 22
- 号
- 4
- 開始ページ
- 553
- 終了ページ
- 565
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11434/kyorinmed.22.553
- 出版者・発行元
- 杏林医学会
日本人成人遺体10体,20体側の烏口腕筋の栄養動脈を検索し,以下の結論を得た。動脈の起始部と分布状態により本筋を4型に分類した。1型は烏口突起動脈(佐藤・高藤,1985)が分布し,2型はそれが欠如。a型は上腕深動脈が分布し,b型はそれが欠如。最も出現頻度が高かった型は,上部に烏口腕筋動脈(佐藤,1980)が,中部に腋窩動脈からの烏口腕筋枝(本筋のみに分布)と上腕深動脈が,下部に上腕動脈からの烏口腕筋枝と共同幹筋枝(本筋と他筋を栄養)が分布する2-a型で,7例に認められた。これらの4型の各動脈の分布面積比を求めたが,全例に認められた烏口腕筋動脈は面積比が平均38.8%であったため,本筋の主動脈であった。浅上腕動脈が認められた2例では,烏口腕筋動脈は深上腕動脈から起始し,本筋と上腕二頭筋を栄養していた。栄養動脈の数は4〜7本であり,最も多く出現したのは5本で,11例に認められた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11434/kyorinmed.22.553
- CiNii Articles ID : 110007374171