1992年3月
ローマ帝国の「キリスト教化」をめぐって-ローマン・アフリカの場合-
『法政史学』
- 巻
- 号
- 44
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 39
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
ローマ帝国の「キリスト教化」の実態について、4~5世紀のローマン=アフリカの場合を取り上げ、考古史料(公共建築碑文・床モザイク・サトゥルヌス信仰関係)から「異教」の残存状況を確認。さらに、法典史料とキリスト教側史料から帝国の宗教政策と「異教」側の対応を概観し、帝国の「キリスト教化」の問題は、一方が「勝利」し、他方が「敗北」するという二項対立的な見方で把えるべきものではないことを指摘。