1983年11月
後期ローマ帝国における民衆運動―キルクムケリオーネスについて―
『歴史評論』
- 巻
- 号
- 403
- 開始ページ
- 58
- 終了ページ
- 72
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
キリスト教ローマ帝国下の北アフリカに生じた一大分離派ドナティズムとの関連で問題とされ、その性格規定-宗教的運動か政治的・社会的運動か-で意見が岐れている所謂キルクムケリオーネス運動について、主要史料と最近の研究動向を紹介し、今後キルクムケリオーネス研究を進めていく上での問題点を整理。あわせて、根強く残る前述の二者択一的性格規定の仕方が古代について有効か疑問を呈示した。