2013年
3Dテレビの視聴による視覚疲労と視聴者の視機能との関係
映像情報メディア学会誌
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- 巻
- 67
- 号
- 7
- 開始ページ
- J262
- 終了ページ
- J269
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3169/itej.67.J262
液晶シャッター眼鏡を用いたアクティブ方式の50型3Dテレビを用いて2Dと3Dで同一コンテンツを視聴した場合の主観的な視覚疲労を実験的に比較した.実験参加者は学生20名であった.視聴映像は映画“Avatar”を用い,前半80分間と後半80分間に分けて,各参加者に2Dと3Dで別の日に視聴させた.また,視聴実験とは日を改めて,参加者の視力や調節時間などの視機能を測定した.結果は,3Dで視聴する方が2Dで視聴するより視覚疲労が有意に高かった.しかし,個人差が大きかったので,各参加者の2Dと3Dの視覚疲労スコアの差と,視機能の測定値との相関を求めた.その結果,3Dによる視覚疲労との間に有意な相関が認められた視機能は,非優位眼の調節時間,視力の左右差,水平斜位であった.3Dテレビの開発や3Dコンテンツの制作においては,このような視機能の個人差を考慮する必要がある.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3169/itej.67.J262
- ISSN : 1342-6907
- SCOPUS ID : 84880892488