MISC

2019年

悪性黒色腫の心臓転移により完全房室ブロックをきたした犬の1例

日本獣医師会雑誌
  • 田中 茂喜
  • ,
  • 佐々木 崇文
  • ,
  • 石黒 奈央
  • ,
  • 浦野 孝太郎
  • ,
  • 小山 秀一
  • ,
  • 木村 勇介
  • ,
  • 町田 登

72
3
開始ページ
162
終了ページ
166
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
公益社団法人 日本獣医師会

<p>爪床悪性黒色腫の心臓転移がみられた犬の完全房室ブロック(CAVB)症例について,ブロック発生の形態学的基盤を明らかにすべく,心臓刺激伝導系を中心に詳細な病理学的検索を施した.本例は,死亡する11カ月前に右前肢の第5指に発生した悪性黒色腫の外科的切除術を受けていた.剖検時,心臓の割面では暗褐色〜黒褐色の腫瘍組織が,心筋層内に多発性の増殖病巣を形成していた.病巣部の組織学的検索により,悪性黒色腫の心臓転移と診断された.腫瘍性のメラノサイトは房室接合部領域にも重度に浸潤しており,房室結節は完全に消失していた.この病的機転はヒス束貫通部をも巻き込んでおり,当該部位の伝導系細胞は全長にわたって消失していた.このような房室伝導系病変が,インパルスの房室伝導を遮断したものとみなされた.</p>

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007635270
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000402298050