MISC

2018年

ラットアジュバンド関節炎に対するグルコサミン塩酸塩、コラーゲンペプチド、N-アセチルシステイン、バイオフラバノール そしてビタミンCを主成分とする動物用サプリメントの有用性

ペット栄養学会誌
  • 松本 浩毅
  • ,
  • 橋本 善行
  • ,
  • 手嶋 隆洋
  • ,
  • 小山 秀一

21
1
開始ページ
32
終了ページ
38
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
日本ペット栄養学会

犬の退行性骨関節症(DJD)に対して消炎機能を重視した機序で管理する目的でグルコサミンHClとコラーゲンペプチドに加えN-アセチルシステイン、バイオフラバノールそしてビタミンCを主成分とした動物用サプリメントであるProMortion<sup>Ⓡ</sup> (PM)によるラットアジュバンド関節炎モデルの関節の炎症状態を評価した。アジュバンド関節炎はLewisラットの右後肢の足蹠皮内に <i>Mycobacterium tuberculosis </i>の加熱死菌0.5mgを含むアジュバンドを単回注射し誘発させた。関節炎ラットはそれぞれ5匹ずつをPM無給与(N-PM)群、PM通常量給与(PM)群、PM3倍量給与(3PM)群、そして比較としてのL-メチオニン給与(LM)群に分けた。関節炎の評価は、足部の炎症スコアリング、X線CT画像から求めた足部体積の増加率、そしてassay kitを用いた血清中の一酸化窒素(NO)とプロスタグランジンE<sub>2</sub>(PGE<sub>2</sub>)の測定値を求めそれぞれを比較した。PM群、3PM群そしてLM群の炎症スコアリングと足部体積増加率はN-PM 群よりも低値であった。また、PM群、3PM群そしてLM群におけるNOそしてPGE<sub>2</sub>の測定値は、N-PM群に比べ有意に低値であった。そして、PM群、3PM群そしてLM群の間にはそれらの値に有意な差を認めなかった。したがって、PMはDJD犬においても症状の緩和に貢献できる可能性があり、さらなる治験によるエビデンスの積み重ねが期待できる。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006742512
ID情報
  • ISSN : 1344-3763
  • CiNii Articles ID : 130006742512
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000390427484

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